こんにちは、茨城県潮来市のペットサロンあしあとです。
犬が同じ場所を何度も舐めていると、「カラーを付ければよいのか」「家で消毒した方がよいのか」「病院まで何をすればよいのか」と不安になりますよね。
原因や深さが分からない傷、皮膚が切れたり裂けたりして傷の縁が離れている状態、出血や腫れがある傷は、保護具だけで様子を見ず、まず動物病院へ連絡してください。
エリザベスカラーや術後服は、傷の原因を診断したり治療したりするものではありません。
この記事では、動物病院へ連絡してから到着するまでの一時的な対応と、診察後に傷口を守る方法へ進む順序を解説します。
ここで紹介するのは、動物病院へ到着するまでの応急的な対応です。家庭で傷を治療する方法ではありません。
呼吸が苦しい、意識がぼんやりしている、大量に出血している、立てない場合は、通常の診療時間を待たず、救急対応が可能な動物病院へ連絡してください。
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まず動物病院へ電話して状態を伝える

傷口を見つけたら、病院へ向かう前に電話できる状況であれば、次の内容を伝えます。
傷口の場所:
傷を見つけた時刻:
考えられる原因:
出血の有無:
赤みや腫れ:
犬が舐め続けているか:
歩けるか:
呼吸、意識、元気、食欲:
自宅から病院までの時間:
傷の種類によっては、「洗わずに来院する」「清潔な布で圧迫しながら来院する」など、病院から個別に指示される場合があります。
すぐに救急対応を相談したい状態

次の状態がある場合は、かかりつけ医の通常診療を待たず、救急対応が可能な病院へ電話してください。
- 清潔な布で圧迫しても出血が止まらない
- 血が勢いよく、または脈打つように出ている
- タオルやガーゼが短時間で何枚も血に染まる
- 歯茎が白っぽい
- 呼吸が速い、苦しそう
- 立てない、ぐったりしている
- 意識がぼんやりしている
- 胸や腹部の深い傷が疑われる
- 大きな異物が刺さっている
- 交通事故や高所からの落下があった
見た目の傷が小さくても、噛み傷や刺し傷では皮膚の下に損傷が広がっていることがあります。
動物病院へ行くまでにできること

ここで紹介するのは、動物病院へ到着するまでの一時的な対応です。家庭で傷口を治療する方法ではありません。
まず病院へ連絡し、傷口の場所、出血の有無、犬の全身状態を伝えてください。そのうえで、到着までの間は、犬を落ち着かせること、出血があれば圧迫すること、傷口を舐めさせないことを優先します。
以下では、受診までに飼い主ができる対応を順番に説明します。
犬を静かな場所で安静にする
興奮して動き回ると、傷が広がったり、止まりかけた出血が再開したりすることがあります。
散歩や運動は中止し、静かな部屋やキャリーで休ませます。歩けない犬を無理に立たせず、移動方法を病院へ確認してください。
痛みや恐怖がある犬は、普段おとなしくても噛む場合があります。顔を近づけすぎず、無理に傷口を触らないことも大切です。
出血している場合は清潔な布で圧迫する
清潔なガーゼ、タオル、布を傷口へ当て、手のひらで持続的に圧迫します。
途中で何度も持ち上げて傷を確認すると、できかけた血の塊がはがれ、再び出血することがあります。
布に血が染み込んでも、最初の布を外さず、その上から新しい布を重ねます。
細いひもやゴムで傷の上を強く縛る処置は、血管や神経を傷める危険があるため行いません。
舐めさせない

犬が傷口を舐めると、傷をこすり続けたり、汚れを付けたりする可能性があります。
自宅にサイズの合うエリザベスカラーがあり、呼吸、飲水、歩行を妨げず、傷口へ届かないことを確認できる場合は、受診までの一時的な保護に使えます。
カラーがない場合は、犬を見守り、顔を傷口へ近づけないようにします。
傷を隠す目的だけで、脚や足先へ粘着包帯や伸縮包帯をきつく巻かないでください。
汚れた傷を洗う前に病院へ確認する
砂や泥が付いた表面的な傷では、水や生理食塩水でやさしく流すよう指示されることがあります。
ただし、深い傷、刺し傷、噛み傷、異物が刺さった傷、手術後の縫合部は、自己判断で洗わず病院へ確認してください。
洗うよう案内された場合も、強くこすったり、傷の奥へ勢いよく水を入れたりしません。
傷口へ家庭の薬を塗らない
獣医師から指示されていない場合は、次のものを傷口へ使わないでください。
- 消毒用アルコール
- オキシドール、過酸化水素水
- 人間用の傷薬や軟膏
- ティーツリーオイルなどの精油
- シャンプー
- 苦味スプレーの傷口への直接噴霧
- 人間用の鎮痛薬
薬剤によっては治癒を遅らせたり、犬が舐めることで中毒を起こしたりするおそれがあります。
刺さっている異物を抜かない
枝、ガラス、金属などが深く刺さっている場合は、家庭で抜かないでください。
異物が出血を一時的に抑えている場合があり、抜くことで出血や損傷が悪化する可能性があります。
異物が大きく動かないよう周囲をタオルなどで支え、病院の指示に従って運びます。
傷口と犬の様子を記録する

可能であれば、処置をする前に傷口の写真を撮ります。
次の変化もメモしておくと、診察時の説明に役立ちます。
- 傷を見つけた時刻
- 舐め始めた時刻
- 出血量の変化
- 赤みや腫れの広がり
- 歩き方
- 呼吸
- 元気と食欲
- 家で行った処置
- 使用した薬剤
ただし、撮影のために犬を無理な姿勢へ動かしたり、出血の圧迫を中断したりしないでください。
診察後に傷口を守るときの考え方

診察や処置を受け、「傷口を舐めさせないように」と指示されたら、傷口の場所と犬の動きに合う保護方法を選びます。
- 顔、耳、脚、足先、尾は、十分な深さのエリザベスカラーが候補
- 胸、腹部、脇腹、背中は、術後服を使用できる場合がある
- 首の傷は、カラーの固定部分が当たることがあるため病院へ相談
- 包帯は、獣医師が必要と判断した場合に使用
詳しい使い分けは、次の記事で部位・体格別に整理しています。
よくある疑問

傷口が小さければ病院へ行かなくてもよいですか
大きさだけでは判断できません。
噛み傷や刺し傷は表面が小さく見えても、内部に汚染や損傷が広がっている場合があります。原因が分からない、痛がる、腫れる、舐め続ける場合は病院へ相談してください。
カラーを付ければ翌日まで待ってもよいですか
カラーは傷の原因を治すものではありません。
出血、腫れ、強い痛み、元気や食欲の低下がある場合は、カラーを付けて待つのではなく、病院へ連絡します。
出血が止まったら圧迫を外してよいですか
傷の状態によって異なります。
移動中の圧迫を続ける必要があるか、病院へ電話した際に確認してください。何度も布を外して傷を確認すると再出血することがあります。
まとめ:慣れているからと自分で対応せず、初心に帰って病院へ連絡する

犬が傷口を舐めているときは、まず傷の原因、深さ、出血、腫れ、痛み、全身状態を確認します。
未受診の傷は、カラーや術後服を購入して様子を見るのではなく、動物病院へ連絡してください。
病院へ向かうまでは、安静にする、出血を清潔な布で圧迫する、舐めさせない、家庭の薬を塗らない、異物を抜かないことが基本です。
診察後に保護具を使う場合は、動物病院の指示を優先しましょう。
次にやるべきこと
まだ動物病院へ連絡していない場合は、傷口の場所、見つけた時刻、出血や腫れ、犬の元気と呼吸を確認し、病院へ電話してください。
診察後に傷口の保護を指示された場合は、部位・体格別の保護方法へ進みます。
