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愛犬にマダニが付いた後の症状とは?除去後に観察する変化と受診目安

こんにちは、茨城県潮来市のペットサロンあしあとです。

犬からマダニを取り除いたあと、皮膚に赤い点や黒い盛り上がりが残ると、「口の一部が残ったのでは」「感染症を発症するのでは」と心配になりますよね。
 

でも、除去後に確認するものは、傷口だけではありません。

傷口の赤みや腫れなどの局所変化と、犬の元気、食欲、嘔吐、下痢、歩き方などの全身状態を分けて観察します。
 

厚生労働省のSFTSに関するQ&Aでは、犬がSFTSを発症した場合、発熱、元気消失、嘔吐などが見られることがあると案内しています。

また、健康状態の変化に注意し、体調不良時には感染予防へ配慮したうえで動物病院を受診するよう勧めています。
 

マダニが付いていた犬が必ず感染症を発症するわけではありません。

反対に、除去直後に元気だからという理由だけで、その後の体調変化を見なくてよいとも判断できません。

家庭では病名を決めつけず、除去日、付着部位、傷口の写真、普段との違いを記録し、変化があったときに動物病院へ正確に伝えられる状態を整えましょう。
 

見慣れない傷跡が!マダニかもと思う前に確認する三つのこと

見慣れない傷跡が!マダニかもと思う前に確認する三つのこと
  1. 傷口の赤みや腫れが広がっていないか
  2. 元気、食欲、嘔吐、下痢、歩き方に変化がないか
  3. 除去した日時、部位、現在の予防薬を記録したか

呼吸が苦しい、立てない、意識や反応がおかしい、けいれんする、出血が止まりにくい場合は、マダニとの関係を家庭で判断せず、直ちに動物病院へ連絡してください。
 

本記事は診断や治療の代わりになるものではありません。
動物病院で除去してもらった場合は、傷口の管理、入浴、投薬について受けた指示を優先してください。
当サイトはアフィリエイト広告を利用していますが、医薬品の自己判断や受診の先延ばしを勧めるものではありません。

除去後すぐに残しておきたい情報

除去後すぐに残しておきたい情報

除去直後は、傷口をきれいに見せることより、元の状態を記録することを優先します。

消毒薬、人用の軟膏、シャンプーなどを自己判断で重ねると、元からあった皮膚変化と使用後の刺激を区別しにくくなることがあります。

最初に次の情報を一つのメモへまとめてください。
 

記録すること残し方診察で役立つ理由
発見日時と除去日時日付と時刻を記録する付着と症状の時間関係を伝えやすい
付着部位右耳の後ろ、左前脚の付け根など具体的に書く傷口を診察時に見つけやすい
除去方法病院、自宅、自然に外れたなどを記録する皮膚への刺激を評価する材料になる
傷口の写真全体写真と近接写真を一枚ずつ撮る赤みや腫れが広がったか比較できる
犬の全身状態元気、食欲、歩き方を普段と比べる局所反応と全身症状を分けて考えやすい
予防薬商品名と最後に使った日を残す現在の予防計画を見直す材料になる

写真は、同じ距離と明るさで撮ると比較しやすくなります。

皮膚へ定規を押し当てたり、接写のために犬を長く固定したりする必要はありません。

シニア犬や足腰が弱い犬は、楽な姿勢を選び、短時間で終えてください。
 

取り除いたマダニの扱い

外れたマダニが残っている場合は、素手でつぶしたり、指で種類を確かめたりしません。

日本獣医師会が公開している注意喚起では、ペットの体表を確認し、マダニがしっかり咬着している場合は無理に取らず、獣医師に除去してもらうよう案内しています。
 

すでに外れた個体についても、動物病院へ持参する必要があるかを電話で確認してください。

持参するよう案内された場合は、直接触れず、逃げない容器へ入れます。

不要と言われた場合も、素手でつぶさずに処理し、手を洗ってください。
 

傷口は「赤いか」より「悪化しているか」を見る

除去した場所には、小さな刺し口、点状の赤み、かさぶたのような変化が見える場合があります。

家庭では、赤みがあるという一時点だけで判断せず、時間とともに縮小しているか、広がっているかを見ます。

観察する変化記録のポイント受診を相談したい状態
赤み境界と広がりを写真で比較する赤みが広がる、熱っぽい、強く痛がる
腫れ高さや範囲が増えていないか見る腫れが増える、硬いしこりが続く
黒い点やかさぶた触らずに同じ角度で撮る盛り上がりが強くなる、出血や膿が加わる
出血再出血の有無を記録する出血が続く、別の場所にも出血が見られる
分泌物やにおい色、量、においを記録する膿、湿った傷、悪臭がある
かゆみや痛み舐める回数と触れたときの反応を見る眠れないほど気にする、触れられないほど痛がる

小さな変化でも広がっている場合や、赤みへ痛み、熱感、膿、悪臭が加わった場合は、早めに動物病院へ相談してください。

黒い点を針や毛抜きで掘らない

除去後に黒い点が見えると、マダニの口器が残ったように感じることがあります。

しかし、家庭の写真だけでは、かさぶた、乾いた血液、色素、異物、残った口器を区別できません。
 

国立感染症研究所が作成した日本の啓発資料では、人に咬着したマダニを無理に除去すると、口器が皮膚内に残って化膿することがあると注意喚起しています。

これは人向けの説明ですが、犬の皮膚に残った黒い点を家庭で掘り出してよいという根拠にはなりません。

針、爪、毛抜きで触らず、赤み、腫れ、痛みと一緒に獣医師へ確認してください。
 

舐め続ける場合は、傷口の場所と犬の届く範囲で保護方法を選ぶ

犬が傷口を舐め続ける場合は、単に何かで覆うのではなく、傷口の場所と犬の口や足が届く範囲に合わせて保護方法を考えます。

顔、耳、脚、足先、尾の付け根などは、術後服では覆えません。このような場所では、先端が鼻先より少し前へ出る長さのエリザベスカラーが選択肢になります。

胸、腹部、脇腹、背中などは、傷口の位置によって術後服やTシャツ型の保護具を使える場合があります。ただし、布が傷口をこすらないこと、きつすぎないこと、濡れたままにならないことが必要です。
 

首に傷がある場合は、エリザベスカラーの装着部分が傷口へ当たらないか確認します。足先や脚を家庭の包帯で強く巻くと、締め付けや湿気によって皮膚や血流を傷めるおそれがあるため、自己判断では巻かないでください。

小型犬か大型犬かだけでなく、鼻の長さ、胴の長さ、体の柔軟性、足腰の状態によっても、傷口へ届く範囲が変わります。保護具を装着したら、首とカラーの間へ指が2本程度入り、呼吸や飲み込みを妨げず、犬が体を曲げても傷口へ届かないことを確認します。
 

顔や耳の近く、強く痛がる場所、出血や膿がある傷では、家庭で保護具だけを選んで様子を見ず、動物病院へ相談してください。
 

日本の公的情報で確認されている犬のSFTS症状

日本の公的情報で確認されている犬のSFTS症状

厚生労働省の2025年資料では、収集されたSFTS発症犬について、元気・食欲の低下、発熱、白血球数減少、血小板数減少などが報告されています。

発症犬で報告された所見収集例における割合
元気・食欲の低下100%
39℃以上の発熱92%
白血球数の減少83%
血小板数の減少100%
死亡40%

これは、SFTSと診断された犬の収集例をまとめた数値です。

マダニが付いていた犬全体の発症率や死亡率を示すものではありません。
 

白血球や血小板の減少は、家庭で外見から確認できる症状ではなく、動物病院の血液検査で分かる所見です。

家庭では、元気、食欲、発熱が疑われる様子、嘔吐、下痢などの変化を記録し、異常があれば動物病院へ相談してください。
 

一律の日数ではなく、その後の健康状態を見る

厚生労働省の犬・猫に関するQ&Aでは、マダニ除去後に犬を何日間観察するという一律の期間は示さず、飼育動物の健康状態の変化へ注意するよう案内しています。

そのため、この記事では「何日目を過ぎれば安全」と区切りません。

除去日を起点に、その後しばらくは普段との違いを意識し、少なくとも次の変化を確認してください。

  • 食事量が普段と大きく変わっていないか
  • 呼びかけへの反応と活動量が普段どおりか
  • 嘔吐や下痢がないか
  • 立ち上がり、歩き方、ふらつきに変化がないか
  • 呼吸が苦しそうではないか
  • 歯ぐきや皮膚に出血斑のような変化がないか
  • 傷口の赤み、腫れ、分泌物が増えていないか

国立感染症研究所の人向け啓発資料では、マダニに咬まれたあと数週間程度は体調変化に注意するよう案内しています。

犬について同じ期間をそのまま診断基準にはできませんが、除去直後だけで観察を終わらせないための補助的な考え方になります。
 

シニア犬では、もともと活動量が少ない場合があります。

ほかの犬と比べるのではなく、その犬の普段の食べ方、歩き方、反応との差を見てください。
 

症状別に見る受診の目安

症状別に見る受診の目安

マダニが付いていたという事実だけで、すべての犬に救急受診が必要になるわけではありません。

一方で、全身状態の悪化を「マダニの傷だから」と決めつけて様子見することも避けます。
 

緊急度見られる変化行動
診療時間内に相談傷口の赤みや腫れが広がる、強く舐める、しこりが続く、触ると痛がる写真と除去日を用意して動物病院へ連絡する
当日中に受診を相談元気や食欲の低下、発熱が疑われる、嘔吐、下痢、歩き方の変化がある症状が始まった時刻と除去日を伝える
直ちに救急相談呼吸困難、倒れる、立てない、意識や反応の異常、けいれん、止まりにくい出血マダニとの因果関係を決めつけず、救急動物病院へ電話する

家庭で体温を測ることに慣れていない場合は、犬を強く押さえて無理に測定しません。

体が熱く感じる、呼吸が速い、反応が鈍いなど、観察できた変化を電話で伝えて指示を受けてください。
 

予防薬を使っていても症状は記録する

予防薬を使用していた犬にマダニが付いていた場合も、「薬を使っているから感染症ではない」とは判断できません。

反対に、マダニが付いていたことだけで、予防薬がまったく効いていないとも限りません。
 

日本の動物用医薬品は、農林水産省所管の動物医薬品検査所が公開するデータベースで、製品ごとの効能、用法、用量、使用上の注意を確認できます。

商品名、最後に使った日、現在の体重、使用方法を記録し、傷口と体調の変化と一緒に獣医師へ伝えてください。
 

SFTSを含む感染症は家庭で確定できない

犬の元気低下、発熱、嘔吐、下痢は、SFTS以外の感染症、胃腸炎、持病の悪化、薬の影響などでも見られます。

厚生労働省は、犬がSFTSを発症することがあると案内していますが、症状だけで家庭診断できるとはしていません。
 

家庭で「SFTSに違いない」「元気だから感染していない」と結論づけず、マダニが付いていた事実と症状の時間経過を動物病院へ伝えてください。

検査が必要か、いつ行うかは、症状、地域、予防歴、診察所見によって変わります。
 

症状がなければ血液検査は不要ですか

症状がない犬へ、一律に同じ検査を同じ時期に行うとは限りません。

検査は、疑われる感染症、地域、症状、除去時期、予防歴を踏まえて獣医師が判断します。
 

自己判断で検査項目を決めるのではなく、除去日と観察メモを示し、かかりつけ医へ必要性を確認してください。

体調不良の犬との接触で飼い主が注意すること

マダニを除去したあとも普段どおり元気な犬に、過度な接触制限をする必要はありません。

厚生労働省は、発症していない犬や猫から人へSFTSウイルスが感染した事例は、これまで報告されていないと案内しています。

ただし、SFTSを発症している犬や猫の血液、唾液などの体液へ直接触れた場合、人へ感染する可能性があります。

マダニへ接触した可能性がある犬が、発熱、著しい元気消失、嘔吐、下痢、出血などを示した場合は、次のように対応してください。

  • 速やかに動物病院へ連絡する
  • 血液、吐物、下痢便、唾液を素手で処理しない
  • 処理が必要な場合は使い捨て手袋を使用する
  • 処理後は手を洗う
  • 顔を舐めさせない
  • 傷のある手で体液へ触れない

厚生労働省は、体調不良の動物へ接するときは、マスクや手袋を着用し、咬まれたり舐められたりしないよう注意して動物病院を受診するよう案内しています。

犬がSFTSと診断され、飼い主にも発熱、全身倦怠感、嘔吐、下痢などが出た場合は、人の医療機関へ早めに相談し、飼育犬がSFTSと診断されたことを伝えてください。
 

動物病院へ伝える観察メモ

動物病院へ伝える観察メモ

診察では、傷口の見た目だけでなく、除去から症状までの時間経過が重要です。

次のテンプレートをスマートフォンへ保存しておくと便利ですよ。

【マダニ除去後の観察メモ】

マダニを見つけた日時:
除去または自然に外れた日時:
付着していた部位:
誰がどのように除去したか:
除去したマダニ:保管あり / なし:
傷口の赤み、腫れ、出血:
犬が舐める、掻く、痛がる:
元気と食欲:
嘔吐、下痢:
歩き方、立ち上がり、ふらつき:
呼吸の変化:
現在の予防薬:
最後に使った日:
現在の体重:
持病と服用薬:
写真、動画:
変化が始まった日時:

写真は、同じ距離と明るさで撮ると変化を比較しやすくなります。

診察前にきれいに見せようとして、かさぶたを剥がしたり、複数の薬を塗ったりしないでください。
 

よくある質問

よくある質問

除去後の赤みは何日で消えますか

赤みが落ち着くまでの時間は、刺し口の状態、犬の皮膚、舐める頻度、除去方法によって変わります。

「何日なら正常」と日数だけで決めず、赤みが縮小しているか、広がっているかを写真で比較してください。

広がる赤み、腫れ、痛み、膿、悪臭がある場合は早めに動物病院へ相談します。
 

黒い点が残っていたら自然に取れますか

残っているように見える黒い点が、本当に口器かどうかを家庭で判断することは困難です。

針、爪、毛抜きで掘り出さず、写真を撮って獣医師へ確認してください。

炎症やしこりが続く場合は診察が必要です。
 

除去後すぐ元気なら感染症の心配はありませんか

除去直後に元気で食欲があっても、その時点だけでその後の感染症を否定することはできません。

日本の公的情報は、犬の一律の観察期限を示すのではなく、飼育動物の健康状態の変化へ注意するよう案内しています。

除去日を残し、その後の元気、食欲、嘔吐、下痢、歩き方を普段と比べてください。
 

除去後に散歩やシャンプーをしてもよいですか

動物病院で除去してもらった場合は、受けた指示を優先してください。

傷口に出血、腫れ、痛みがある場合は、運動や入浴について動物病院へ確認します。

特別な指示がなく犬も普段どおりなら、傷口へハーネスやウェアが当たらないかを確認し、急に運動量を増やさないようにします。
 

同じ犬にまたマダニが付くことはありますか

一度除去しても、別の散歩や別の部位で再び付着する可能性があります。

現在の予防薬、最後に使った日、体重区分を獣医師と確認し、散歩後は耳、首輪の下、わき、脚の付け根、指の間、尾の周囲を短く確認してください。
 

まとめ:日本の公的情報を基準に傷口と全身状態を見る

マダニを除去した後は、傷口だけを見て感染症の有無を判断しないでください。

除去した日時と部位を残し、赤み、腫れ、痛み、分泌物などの局所変化と、元気、食欲、嘔吐、下痢、歩き方などの全身変化を分けて観察しましょう。
 

厚生労働省は、犬のSFTSで発熱、元気消失、嘔吐などが見られることがあると案内し、飼育動物の健康状態の変化に注意するよう呼びかけています。

傷口の赤みや腫れが広がる場合は診療時間内に相談し、元気や食欲の低下、発熱が疑われる、嘔吐や下痢がある場合は当日中の受診を検討してください。
  

呼吸困難、立てない、意識の異常、けいれん、止まりにくい出血がある場合は、マダニとの関連を決めつけず直ちに救急相談します。
 

次にやるべきこと

マダニを除去した日時、付着していた部位、現在使っている予防薬をスマートフォンへ記録してください。

次に、傷口の全体写真と近接写真を撮り、元気、食欲、嘔吐、下痢、歩き方が普段と同じかを確認します。赤みや腫れが広がる、強く痛がる、元気や食欲が落ちるといった変化があれば、除去日と写真を用意して動物病院へ連絡してください。
 

家族で世話をしている場合は、除去日、写真、症状、予防薬の情報を一つのメモへまとめ、誰が見ても経過が分かる状態にしてください。
 

参考情報

この記事では、日本の公的機関と国内の獣医療情報を本文の主な根拠としています。

日本の主な参照資料

海外の補足資料

海外では、米国CDCが、ペットのマダニ媒介感染症の兆候が咬傷後7〜21日またはそれ以降に現れる場合があると案内しています。

ただし、日本の公的な犬向け資料では一律の観察期間を示していないため、この記事では7〜21日を日本での受診基準や安全確認期限には使用していません。

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